2024年8月にマレーシア・サラワク州・シブで開催された、Participatory Design Conference 2024(以下PDC2024)に、CoDaの北崎允子と武理一郎による共著のPaperが採択され、口頭発表しました。 PDCはAssociation for Computing Machinery (ACM) 傘下の学会で、Participatory designや、Co-designの実践、方法論、概念化を扱う国際学会です。PDCは今回が18回目で、初のアジア開催となりました。 北崎は、探索的な活動や思考を扱う、Exploratory paperの部門で、『Transformations in participants – Toward citizen-led participatory speculative design to create preferable data-driven workplaces in Japan』を口頭発表し、ワークショップ参加者の制作物の分析方法や、参加者へのフィードバックやなどについて質疑がありました。 論文の内容は、CoDaの「Phase2:市民のデータ利活用への自分ごと意識の醸成」のフェーズの実践とリフレクションです。Participatory Speculative Designの考え方を用いて、参加者がテクノロジーとの未来の生活の想像を小説に描き、本来はどうありたいかを参加者同士の対話から発見するプロセスを論じました。ぜひご覧ください。 ▲北崎による口頭発表の様子 ▲北崎が発表したセッションのプログラム ▲会場ではパフォーマンスも披露されました ▲会場となったマレーシア・シブの街中の様子 また、今回の論文は7本もの日本人からの発表があり、日本の参加型プロジェクトの事例も多々共有されました。他の研究も素晴らしく興味深いものでした。ぜひACMのデータベースからご確認いただければと思います。
7月17日に一般社団法人MyDataJapanが主催したカンファレンス、「MyData Japan 2024 ~ MyData by Design~ 」に、昨年に引き続き出展しました。 CoDaは2022年4月にプロジェクトをスタートしました。 働く現場のデータ利活用における現状理解、データ利活用の議論に活発的に関わる市民を増やすワークショップの制作・検証を経て、現在は、すべてのステークホルダーが働く現場で起きうる対立や葛藤を即興演劇し、問題に対してどう働きかけるか議論するワークショップの制作を行っています。 今年は「市民共創でデータ利活用のあり方を考える―パーソナルデータ利活用の議論をすべての『役者』たちで」と題し、これまでの活動成果をまとめたパネルや、ワークショップで使用した道具、ワークショップの映像などを展示し、ポスターセッション形式で発表を行いました。 展示にお越しくださった皆様、誠にありがとうございました。
一般社団法人MyDataJapanが主催するカンファレンス、「MyData Japan 2023 ~ Unlocking MyData ~ 」にCoDaのこれまでの活動成果を展示します。 オープンスペース会場で、「データ・ドリブン・ミスコミュニケーション―個人データ利活用を阻害する隠された要因に切り込むデザインアプローチ」と題し、フェーズ1とフェーズ2の活動とその成果をポスターセッション形式でご紹介し、解説します。 ぜひお越しください。
Phase2の成果として、市民がデータ利活用の議論に積極的に関わることをエンパワーするワークショップができました。 ワークショップの目的や流れ、成果をアーカイブしたウェブサイト「市民が綴るパーソナルデータと働き方の未来のフィクション小説・What-if Short Shortウェブサイト」を公開しました。 ワークショップでは、普段はあまり未来のテクノロジーのあり方を考えない人々が、あえて未来に起こりうるシナリオを、ゲームの要素を取り入れて発想します。作成されたシナリオに対して「本当ならどうであればいいか」をワークショップの中で話し合うことで、参加者が主体的にありたい未来を考える、というものです。ウェブサイトでは、これまで実際にワークショップに参加した方達が考えた短編小説(Short Short)を読むことができます。 是非ご覧ください。
2023年3月8日〜9日に京都大学百周年時計記念館で開催された、サービス学会 第11回国内大会「Serviceology in Designing the Future Society 未来社会をデザインするサービス学 - デジタル革新と創造力の両輪で価値共創の未来社会へ -」にて、論文『データ・ドリブン・ミスコミュニケーション ―パーソナルデータ利活用のあり方を市民共創するプロジェクトから見えてきたこと』を発表しました。 本論文は、テクノロジーの未来のあり方を、生活者と、サービス提供者や政策/法制度の策定者など専門家とが、共に考え創る方法論「Co-speculation」の第一フェーズの活動結果を記しました。 第一フェーズでは、第二フェーズの市民ワークショップの材料を集める目的で、15名の働く人たちへのエスノグラフィックインタビューを行い、データ利活用サービスを導入することで生まれた暗黙的なコミュニケーションや、新たなプラクティスを理解することができました。そこから、データ利活用が浸透すると同時に、人々の間で意図のすれ違い「データ・ドリブン・ミスコミュニケーション」が発生する可能性があると考察しました。また、15名のインタビューから、データ利活用サービスに対する、異なる反応の典型として、9つのペルソナ仮説を導出しました。 CoDaのメンバーである北崎允子、赤坂文弥、武理一郎、小堀田良子、石垣一司による共著。全10章・8ページ。
本プロジェクト、「CoDa ━Co-Speculation for future Data use」のプロジェクトシンボルマークが完成しましたので、公開します。
2022年12月14日に、武蔵野美術大学市ヶ谷キャンパスにて、プロジェクトメンバー7名が集まり、ワークショップ「データ利活用の未来に起こりうることを発想するWS」を開催しました。 CoDaは2022年4月にプロジェクトをスタートし、まずはCo-SpeculationのSTEP1、「現状のテクノロジー利用と、テクノロジーに対するイメージを理解する」段階から始めました。日常的にパーソナルデータの利活用サービスを利用している働く人々へのインタビュー、サービスを提供しているプロバイダーの方へのインタビューなど、エスノグラフィを手法としたリサーチを実施し、現状のデータ利活用に関する実体験や、背景にある意識を理解してきました。 今回はSTEP2へ移行し、STEP1で得られた人々の実際の体験や意識が、未来のありうるコンテクストで、どのように変化するかを発想するワークショップを行いました。本記事ではワークショップの方法や当日の様子をご紹介します。未来のシナリオを考える際に、参考にしていただけると幸いです。
CoDaメンバーである北崎允子と赤坂文弥による共著です。現在のパーソナルデータ利活用の現状の問題点の提起と、それに対する提案「Co-Speculation」についての概要が記されています。CoDaについての入口となる論文です。全6章・8ページ。 ▶︎ 第191回ヒューマンインタフェース学会研究会「社会のデザイン・市民のデザイン(SIG-UXSD-15)」 ▶︎ 第191回ヒューマンインタフェース学会研究会開催報告
この度、私たち研究チーム『CoDa ーデータのあり方の未来を共創する』は、ウェブサイトを公開します。パーソナルデータのより良い利活用に向けて様々な活動を行い、その途中経過や成果をみなさまにお届けします。