2024年8月にマレーシア・サラワク州・シブで開催された、Participatory Design Conference 2024(以下PDC2024)に、CoDaの北崎允子と武理一郎による共著のPaperが採択され、口頭発表しました。 PDCはAssociation for Computing Machinery (ACM) 傘下の学会で、Participatory designや、Co-designの実践、方法論、概念化を扱う国際学会です。PDCは今回が18回目で、初のアジア開催となりました。 北崎は、探索的な活動や思考を扱う、Exploratory paperの部門で、『Transformations in participants – Toward citizen-led participatory speculative design to create preferable data-driven workplaces in Japan』を口頭発表し、ワークショップ参加者の制作物の分析方法や、参加者へのフィードバックやなどについて質疑がありました。 論文の内容は、CoDaの「Phase2:市民のデータ利活用への自分ごと意識の醸成」のフェーズの実践とリフレクションです。Participatory Speculative Designの考え方を用いて、参加者がテクノロジーとの未来の生活の想像を小説に描き、本来はどうありたいかを参加者同士の対話から発見するプロセスを論じました。ぜひご覧ください。
2023年10月に千葉大学デザイン・リサーチ・インスティテュートで開催された、世界デザイン会議2023 研究・教育フォーラムで、CoDaの北崎允子が論文『Co-speculation for Future Personal Data Use—Toward Shared Authorship of Future Technology Use Scenarios Among Multi-stakeholders』の口頭発表をしました。 本論文は、テクノロジーの未来のあり方を、生活者と、サービス提供者や政策/法制度の策定者など専門家とが、共に考え創る方法論「Co-speculation」の第1フェーズと第2フェーズの活動経過と、今後の展望を記しました。 第1フェーズでは、第2フェーズの市民ワークショップの材料を集める目的で、15名の働く人たちへのエスノグラフィックインタビューを行い、データ利活用サービスを導入することで生まれた暗黙的なコミュニケーションや、新たなプラクティスを理解することができました。また、15名のインタビューから、データ利活用サービスに対する、異なる反応の典型として、9つのペルソナ仮説を導出しました。 第2フェーズでは、パーソナルデータ利活用のあり方に関わることがないと思っている市民14名を対象に、市民ワークショップを開催しました。ワークショップは 1.ブレーンストーミング、 2.クリエイション、 3.批評 の3つのステップで進行し、発想を促すツールを用いて、自分たちや社会がこの先どうあるべきかを話し合いました。 CoDaのメンバーである北崎允子、赤坂文弥、武理一郎、小堀田良子、石垣一司による共著です。全7章・8ページ。
2023年3月8日〜9日に京都大学百周年時計記念館で開催された、サービス学会 第11回国内大会「Serviceology in Designing the Future Society 未来社会をデザインするサービス学 - デジタル革新と創造力の両輪で価値共創の未来社会へ -」にて、論文『データ・ドリブン・ミスコミュニケーション ―パーソナルデータ利活用のあり方を市民共創するプロジェクトから見えてきたこと』を発表しました。 本論文は、テクノロジーの未来のあり方を、生活者と、サービス提供者や政策/法制度の策定者など専門家とが、共に考え創る方法論「Co-speculation」の第一フェーズの活動結果を記しました。 第一フェーズでは、第二フェーズの市民ワークショップの材料を集める目的で、15名の働く人たちへのエスノグラフィックインタビュー行い、データ利活用サービスを導入することで生まれた暗黙的なコミュニケーションや、新たなプラクティスを理解することができました。そこから、データ利活用が浸透すると同時に、人々の間で意図のすれ違い「データ・ドリブン・ミスコミュニケーション」が発生する可能性があると考察しました。また、15名のインタビューから、データ利活用サービスに対する、異なる反応の典型として、9つのペルソナ仮説を導出しました。 CoDaのメンバーである北崎允子、赤坂文弥、武理一郎、小堀田良子、石垣一司による共著。全10章・8ページ。 ▶︎ サービス学会 第11回国内大会 「Serviceology in Designing the Future Society 未来社会をデザインするサービス学 - デジタル革新と創造力の両輪で価値共創の未来社会へ -」
CoDaメンバーである北崎允子と赤坂文弥による共著です。現在のパーソナルデータ利活用の現状の問題点の提起と、それに対する提案「Co-Speculation」についての概要が記されています。CoDaについての入口となる論文です。全6章・8ページ。 ▶︎ 第191回ヒューマンインタフェース学会研究会「社会のデザイン・市民のデザイン(SIG-UXSD-15)」 ▶︎ 第191回ヒューマンインタフェース学会研究会開催報告