メンバー内ワークショップ「データ利活用の未来に起こりうることを発想するWS」を開催しました

当日のタイムスケジュール

10:00　集合・セッティング

10:30　オリエンテーション

11:00　シナリオ発想（後述）①、②

12:00　昼食

13:00　シナリオ発想③、④

14:30　シナリオに投票・ワークショップの振り返り

15:00　終了

・ペルソナカード（15種）

STEP1での調査の事実をもとに作成した、働く人々のプロフィール・パーソナルデータ利活用に関する体験や考えが書かれたカードです。
それぞれ表面には1人の人物の年齢・性別・職種・家族構成などのプロフィールと、利用しているパーソナルデータ利活用サービスについての情報が、裏面にはデータ利活用に関する体験や考えが書かれています。
今回のワークショップでは、このペルソナカードの人物の立場になりきって、「この人ならばこう考える」と想定してシナリオを記述します。そのため、ワークショップの前までに、ペルソナカードを読み込み、自分がなりきる３名を決めておきます。

・What-if カード（12種）

データ利活用に関して現在国内外で起きている最新の出来事をニュースや文献から集め、そこから、「もし未来に〇〇が起こったら？」という、未来の変化を問いかけを導きました。
What-Ifカードは、この問いかけが書かれたカードです。上段に問いが、下段には実際に起きている事の例が書かれており、事例はQRコードを読み取ることでで、webサイトなどのソース記事を読むこともできます。
変化には6種類のカテゴリー（政治的変化・環境的変化・技術的変化・経済的変化・社会的変化・法的変化）があり、それぞれ色分けがされています。

・シナリオフォーマット

自分の選択した人物がwhat-ifカードの事例が起きた時に、何を考え行動するかを発想し、記述するためのシナリオシートです。項目は、What-Ifの内容、登場人物、登場人物の主な気持ち、想定年、そしてシナリオ記述欄があります。

ブレスト発想のルール

• 1.　Defer Judgement
  すぐに「いい」「悪い」「起きない」「起きる」の視点で、自分や他人のシナリオアイデアをジャッジしないこと

　　

• 2.　Encourage Wild Ideas
  面白いシナリオアイデア、変わったシナリオアイデア、飛んだアイデアを出して良い

　　

• 3.　Build on the Idea of Others
  他の人のシナリオアイデアに乗ったり、盗んでOK

　　

• 4.　Stay Focused on the Topic
  What-Ifカードの問いかけ、選んだペルソナの特徴にフォーカスすること

　　

• 5.　Go for Quantity
  １つのシナリオの出来にこだわりすぎず、チームでバラエティのあるシナリオを数多く出すことが大切

　　

今回のワークショップの振り返り

• ・13分のシンキングタイム：結構13分間で書けた。長いと感じた人も。12分くらいでいいかも

• ・スピードプレゼン：1分だと時間が足りなかった。聞いている人が刺激されて、その場で上乗せして新しく解釈していくのが良かった。１人2分発表、2分ディスカッションと時間を測ってもいいかも

• ・ペルソナをこれまで何度も話題に出し、共通認識があるから盛り上がる。これを全く知らない人に、WSの中でゼロから共通認識を作るのは難しい。：市民の時には、もう少し人々を抽象化(15人から絞る)して、それぞれの人のライフスタイルを紹介する絵本やムービーなどがあってもいいかも

• ・What-ifが４回しかできなかった。もう少し引きたい。まだ他のシナリオがありそうな感じ：１つのターンのシナリオの共有を手厚くすることとの兼ね合い

• ・最後の投票の時、手書き文字が読みづらく、全てを読んだ上での投票ができなかった：デジタル(オンラインWS)を用いたやり方のバージョンも考えていいかも

• ・シナリオを考えるときに、どうしてもディストピアの方が考えやすい。WSフォーマットとしてユートピアにするかデストピアにするか制約があってもいいのかも。ここから作るシナリオはフラットに書いて、どちらにでも取れるようにすると良いのかも

• ・面白いストーリーが出てきた、楽しかった、他の人の発想に感心した

• ・共通のWhat-ifに対して、ペルソナを多様にし、さらに発想する人が多様なので、多様性のあるシナリオを集めるには良いやり方だった
  自分だけで考えると偏るが、他の人のを見て気が付くことがあり、柔軟に考えることができた

• ・管理のためにWhat-ifカードに１〜12の番号が欲しい